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日本人なら漆だろ


卓上ニキシー管時計の土台になる板材。上から、「縞黒檀」「本紫檀」「花梨」

先月15日、家から片道80kmの製材所に、スーパーカブで仕入れに行きました。上の写真はその一部。

いずれも唐木と呼ばれる木材の一種です。比重が非常に高く、かなりの重量があります。今回は花梨を削りだして、最後に摺り漆で仕上げます。



blog_20081211-4.jpg

一般にカリンといえばバラ科のことをさします。カリンのど飴なんかでおなじみです。ですが、今回つかうのは、マメ科の花梨です。
絶滅危惧種指定で、結構貴重な木材だったりします。

普通の木材は、まっすぐな木目をしていますが、花梨の木目は所々でランダムに変化します。とてもカンナや彫刻刀で加工するのには向いていません。その分、仕上げたときに非常に面白い表情を見せてくれます。



blog_20081211-1.jpg
CNCフライスで1日かけて削り出し、紙ヤスリで数日かけて仕上げたのがこれ。

ここまで仕上げるのに1週間ぐらいかかりました。最後は3Mのスポンジ研磨剤で、筋が見えなくなるまで磨いています。


blog_20081211-2.jpg
唐木ならではの光沢。このままでも十分美しい。

ですが、こうして出来た木胎を放っておくと、乾燥して端から割れ始めます。それじゃ困るので、表面を塗装して乾燥から守ってやります。

日本人なら漆塗り。
メイドインジャパンを名乗るなら、木工も漆塗りで行きましょう。漆と聞くと、難しくて手が出せないと思われがちですが、実は結構簡単。時間はかかりますが、必要な環境を整えて、手順さえ間違わなければ大丈夫です。何事にも挑戦すべし。

漆の物性はwikipediaに任せて、簡単に説明すると・・・。
漆の乾燥は、乾燥にあらず。空気中の水分で硬化します。よくある有機溶剤を使った塗料の様に、溶剤を外に出して硬化するのではなくて、水分を取り込んで硬化する。
漆の硬化条件は、温度20℃~25℃、湿度80%前後の環境です。ですから、漆器の乾燥には湿度と温度が調整された「ムロ」を作る必要があります。ダンボール箱にぬれタオルで十分。

あとは、漆かぶれにだけ注意すればおk。

そう、漆はかぶれることで有名。
漆屋の話ですと、1割が漆に反応しない、8割がかぶれるけれど段々耐性が付く、最後の1割が何をやってもかぶれるそうです。どうやら私は、1割の反応しないタイプらしく、手に付いたぐらいでかぶれることはありません。

漆のかぶれは、アレルギー反応です。個人差があります。人によっては、漆の蒸気だけで全身かぶれるらしいので、これからやってみたい人は、自分だけでなく家族や周りの人にも注意してください。Wikipediaのウルシ項目に、漆にかぶれた腕のグロ画像がありますので参考までに。

今回行う漆塗りは、「摺漆」という技法です。漆塗りの椀のように、真っ黒、真っ赤でツルツルピカピカの塗り方ではなく、木の木目を目立たせる塗り方です。
とにかく、何度も塗っては拭き上げるを毎日毎日繰り返します。漆を塗ってからある程度時間が経ったら、適度に拭き上げます。それだけです。
何分置くか、どれだけ拭き取るかで仕上がりに差がでるので、感覚を掴みましょう。
塗り重ねて行くと、深い透明感をもった皮膜が形成されます。


一日目は、”木地固め”を行う。
木が必要以上に漆を吸って真っ黒になるのを避けるため、また、防水性を持たせるため、テレピン油(溶剤)で50%程度に薄めて塗ります。よーく染みこんだところで、拭き取ります。
一日おいて、乾いたところで軽く研磨します。


それでは、こうご期待。
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